【2025年版】Amazonセールの参加方法と各種セールの特徴 – セラーセントラル
Amazonカスタマーの動向

アマゾンジャパンの大型セールは、2012年12月に「サイバーマンデー(後のブラックフライデー)」を皮切りに、2015年にはAmazon創業20周年を記念したセール「プライムデー」が開催され、2023年には「プライム感謝祭」も開催されるなど、Amazonの大型セールは年を追うごとに増えつつあります。
少し古いデータですが、2022年のアマゾンジャパンでの販売事業者によるプライムデー48時間での売上個数は約1,400万個とのこと。
仮に平均販売単価を3,000円とした場合、たった2日間で420億円もの売上があったことになります。
Amazonの各種大型セールでは、人気商品が半額近い価格で買えるなど、まさに国内屈指のセールであることは間違いありません。
これだけの規模を誇るAmazonのセールですからAmazonカスタマーの期待値も年々増してきており、「欲しいものはセールで買う」というというユーザー動向も増えつつあります。
またAmazonでは大型セール以外にも、月末に開催されているスマイルセールや、週末に開催されているダブルポイント祭りなどの小規模セールもかなりの頻度で開催されており、日用品や消耗品などの必需品ですらセールのタイミングでしか購入しないというユーザーも増えてきています。
このように、Amazonで販促を語るうえでセールへの参加は必須とも言えるほど重要なマーケティング施策のひとつとなっており、出品者側はそれらセール情報を敏感にキャッチしていく必要に迫られています。
参加可能なAmazonの各種セール
Amazonのセールには先述の通り、年に1回の大規模なセールのほか、毎月・毎週開催される小規模なセールがあります。
また、出品者が単独で実施可能な値引きプロモーションやクーポンなどもあり、プロモーションに関するプランをしっかり考えておくことが重要です。
まずは一通り各種セールについて簡単に説明いたします。
大規模セール
初売りセール:毎年1月初めころ
毎年年始に実施される初売りセール。
Amazon全体の集客数トレンドでは、12月をピークに毎年1月は12月の半分ほどとなる傾向があるので、11月から12月にかけての年末系セールと比較するとセールとしての効果も減少する傾向にあります(もちろん商品カテゴリーによって年始以降に売上増加するものもありますので一概には言えませんが)。
それでも閑散としがちな2月などと比べれば売上増加のチャンスは大きく、初売りセールにはぜひ参加したいところです。
また、こちらのセラーセントラルのヘルプページ「Merchants@amazon.co.jp 商品登録ルール:福袋」では、ファッションカテゴリーについてのみ福袋の販売に関する情報が記載されていますが、全カテゴリーに対して福袋の出品を違反とする情報はありません。
実際に年末年始に福袋の商品登録をしている出品者は多くいるので、福袋を販売するのもひとつの手です。
新生活セール:毎年3月末
元々、キッチンやインテリア系、家電などの商品カテゴリーを中心に実施されていた新生活セールも、徐々に全カテゴリーにまたがって開催されるようになり、今では大型セールのひとつに数えられている新生活セール。
名前の通り、どちらかと言えば嗜好品よりは必需品系のほうが伸びやすい傾向にはありますが、それでも多くのカスタマーが集まるタイミングですので、どのカテゴリーの商材でも参加しない手はありません。
プライムデー:毎年7月中旬
Amazonを代表する大型セールのひとつであるプライムデーは、Amazonプライム会員に向けたセールではありますが、プライム会員以外のAmazonカスタマーも多く訪れるので「プライム会員限定割引」でのセール参加でなくても売上増加の効果は期待できます。
とはいえ、プライムデーにてAmazonが集客する際のランディングページにはプライム会員限定割引でセールに参加している商品が掲載されますので、「プライム会員限定割引」での参加が最も望ましいのは言うまでもありません。
プライム感謝祭:毎年10月中旬
2022年に秋の大型セールの位置づけとして一年を通して2回目となるプライム会員限定セールである「プライム早期アクセスセール」が開催されましたが、2023年から「プライム感謝祭」という名称に変更されました。
冒頭にも記載した通り、Amazonカスタマーの多くがセール時に購買するケースが増えてきたため、Amazonとしては閑散としがちだった秋季にも売上拡大施策を打ったのだと考えられます。
2025年に開催されたプライム感謝祭では、Amazonカスタマーにも、出品者側にも多く認知されていたようで、具体的な売上などの数字は公開されていませんが、プライムデー、ブラックフライデーに次ぐ売上規模であったのではないかと推測します。
ブラックフライデー:毎年11月末
プライムデーと双璧をなす、Amazonを代表するもうひとつの大型セールがブラックフライデーです。
毎年11月最終金曜日から1週間程度の期間にて実施されていたブラックフライデーは、2025年は11月の第三金曜日である21日から12月1日までの実施となり、開始時期の早まりと期間の延長が予定されています。
これもAmazonカスタマーのセール偏重が影響していると思われ、そのユーザー動向にAmazonが合わせざるを得なくなった形と言えます。
ホリデーセール:毎年12月中旬
12月は全国的にも小売り需要が高まる時期ですが、Amazonにおいても最も集客数が多く、最も売上が増える時期になります。
ですので、Amazonが主導する特定のセールを実施しなくても売上が増加する時期ではありますが、そこをさらに後押しするのがホリデーセールです。
セール期間は2日から3日間程度のため規模としてはそれほど大きくはありませんが、先述の通り全国的に最も需要が高まる時期ですので、プライムデーやブラックフライデーに匹敵するセールと考えてよいでしょう。
また、2025年のセール予定は出ていませんが、セール偏重のトレンドから今年はセール期間が長くなる可能性もあります。
中規模セール
スマイルセール
大型セールが実施されない月の月末に不定期で開催されるセールで、以前は「タイムセール祭り」という名称でしたが2024年4月から「スマイルセール」となりました。
以前のタイムセール祭りという名称の通りタイムセールメインのセールではありますが、直近ではAmazonがポイントに力を入れていることもあり、ポイント還元率がアップする「ポイントアップキャンペーン」も同時開催されています。
Amazonカスタマーにとっても定番のセールとなりつつあり、日曜消耗品などをこのセールを待って購入する動きも多くなっています。
ダブルポイント祭り
大型セールが実施されない週末に不定期で開催されるセールで、「ダブルポイントウィーク」などの名称でも呼ばれています。
いくつかの条件はありますが、出品者が設定したポイントと同等のポイントをAmazonが負担してくれるプロモーションとなっています。
ポイント好きの日本人の動向に合わせて、楽天などの競合に対抗すべくAmazonもポイントに力を入れているようです。
そのような事情から、Amazonとしては多くの出品者にポイント付与率を多くしてもらいたいと考えており、少しポイントをつけるだけでもアイコンが付くなどの露出強化施策が行われています。
これがいつ方向転換されるか分かりませんので、今のうちに可能な限りポイントを付けてAmazonの強化施策に乗っかることをおすすめします。
各セールへの参加方法
タイムセール
Amazonで大型のセールに参加する際はタイムセールので参加が一般的です。
ただし、各セールごとにタイムセールの設定期間が異なるので注意が必要です。
各セールのタイムセール設定期間については、セラーセントラルのNewsやメールでのお知らせがありますのでそちらを都度ご確認ください。
また、タイムセールで参加したい商品があったとしても、セール参加基準を満たしていない商品は参加できないことがあります。
タイムセール設定期間中に、設定画面にて下記画像の「ブラックフライデーイベント期間」のように商品に対して「対象イベント」の項目に対象セールの表示があればセールへの参加が可能な状況です。
※セール期間中はタイムセール参加手数料が通常よりも高くなります。

これが表示されていない商品はセールに参加したくてもできませんのでご注意ください。
Amazonプライム会員限定割引
タイムセールに参加できない商品でも、「Amazonプライム会員限定割引」なら参加が可能な場合がありますが、プライムデーと他のセールとで参加条件が異なることもありますので、都度確認が必要です。
Amazonプライム会員限定割引もタイムセールと同様に直接値引きのプロモーションになります。
その名の通りプライム会員のみが対象となります。
ポイントDEAL
最近の大型セールでは、先述の通りAmazonがポイントに力を入れていることから、ポイント付与だけでもセールへの参加が可能となっています。
Amazonが定める基準のポイント率をセール期間中に付与するだけで参加することができます。
クーポン
直接値引きもポイント付与もしたくないけど、どうにかセールには参加したいという方におすすめなのがクーポンです。
販売価格が直接値引きの表記にならないので、他の販売店などへの建前的に使いやすいのが特徴です。
こちらも対象期間中にクーポンを設定するだけですが、過去30日間の販売価格より安くなるよう設定しなくてはいけない、などの基準があるのでご注意ください。
まとめ
ここまで、Amazonのセールについて解説してきました。
何度も記述した通り、昨今のユーザー動向としてもセールでの購買が増え、通常時の購買が減少する傾向にあるため、どんな形であれセールへの参加は非常に有効な販促施策となります。
ぜひ自社の状況にあわせて最適なセールにご参加ください。
もし、Amazonのセール関連でお困りのことがありましたら、お気軽にブルーグースにご相談ください。
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