Amazonリテール ベンダー用分析ツールARAとは

先日、こちらの記事でAmazonのARA(販売分析レポート)について簡単に触れさせていただきました。
 Amazonリテールビジネスでの販売価格

Amazon Retail Analyticsの頭文字をとってARAと呼ばれるリテールのベンダー向け分析サービスですが、このサービスにはベーシックとプレミアムの2種類があります。
ベーシックは無料ですべてのベンダーが活用でき、プレミアムは何らかのコストを支払うことで使用できる有償サービス(契約に関する条件等はベンダーセントラルからお問い合わせください)です。
ARAベーシックはすべてのベンダーが活用できる、と記載しましたが、このベーシックの存在をご存知ないかたも多いようです。

そこで今回はARAベーシックとARAプレミアムの違いと、それぞれのサービスでどのようなデータが取得できるのかをご説明したいと思います。

ARAベーシックで取得できるデータ

ARAベーシックでは、ASINごとの下記のようなデータを取得できます。

  • 大まかな売上に関する情報
    発送数量、全体の発送に対する対象ASINの割合、返品数量、前年比など
  • 大まかな在庫に関する情報
    注残数、販売可能な在庫数、販売不可の在庫数、90日以上経過した販売可能な在庫数など

自社でもある程度把握できるような情報となるので、ARAベーシックではAmazonの販売現状を何となく知ることができる程度の内容になります。

ARAプレミアムで取得できるデータ

一方のARAプレミアムですが、ASINごとの下記のようなデータを取得できることが可能です。

  • 売り上げデータ
    販売数(発売日別)、地域別の売り上げ、カテゴリー別の売り上げ、売り上げと在庫に関するレポートなど
  • カスタマー行動に関するデータ
    マーケットバスケット(顧客の行動属性によるセグメント)の分析、購入直前に閲覧した商品の履歴、Amazonサイト内検索キーワードなど
  • マーケティングデータ
    地域別予約注文売り上げ、ページビューと購入率、競合他社とのカテゴリー比較、カスタマーレビューなど
  • オペレーションデータ
    在庫と需要予測、売り上げと在庫(月次の概要)など
  • カスタマーの傾向に関するデータ
    カテゴリー内の販売伸長率、カテゴリー内マーケットバスケット分析、Amazonサイト内検索キーワードトップ100など

ARAベーシックに比べてプレミアムは取得できるデータの項目数だけを見てもかなり多くなりますが、量だけでなく取得できる情報の質に関してもかなりリッチな情報となります。

例えば、カスタマー行動に関するデータでは、カスタマーが自社商品を閲覧した後、自社商品を購入せずに他社商品を購入した際の「他社商品」を知ることができます。

ARAプレミアムで取得できるデータ

このようなデータが取得できると、購入されなかった自社商品Aと、購入された他社商品Bのどこに違いがあるのか、顧客が購入を決断した要素が何だったのかの仮説を立てやすくなり、自社商品の商品ページを改善する効率を大幅にアップさせることができます。
ほかにも、マーケットバスケットに関する情報では、自社商品を購入するセグメントを知り、対象商品の訴求ポイントをそのセグメントに絞り込むことでAmazonサイト内SEOに活用したり、購入率を上げることにもつなげられます。

このように、Amazonでのマーケティング施策に非常に重要なデータを提供してくれるARAプレミアムですが、ベーシックですらほとんどのかたが使用していない現状を踏まえると、本当に一握りのベンダーのかたしか使用していないと思われます。

もちろん有料のサービスになりますので簡単に導入することは難しいかもしれませんが、ARAプレミアムの導入にどのくらいのコストがかかるのかを一度ご確認いただき、貴重なデータを取得できることと天秤にかけていただいても損ではないかと思います。

国内最大級のECサイトの情報が、自社商品だけでなく、一部競合他社の情報まで確認できるというのはメーカー等の企業にとって非常に有益な情報になるかと思います。

ARAプレミアムの分析や活用方法などについて、ご不明な点がありましたら弊社でのサポートも可能ですのでお問い合わせいただけますと幸いです。