【2025年版】Amazonバリエーションの登録・解除・組み直し方法 – セラーセントラル
Amazonの商品ページ上で、色違いやサイズ違いなどのバリエーション商品を一覧的に表示したい場合はバリエーション設定をすることで実現可能です。
しかし、単一商品の編集画面からバリエーションを追加しようとすると、既存の商品情報が削除されてしまうなどのトラブルが発生することもあり注意が必要です。
そこで、ここではよくありがちなトラブルの事例と回避方法も交えながら、セラーセントラルでバリエーションを設定する方法を順に解説していきます。
目次
バリエーションとは
繰り返しになる部分もありますが、Amazonのバリエーション機能について、簡単に解説いたします。
Amazonでは、色違いやサイズ違いの商品がある場合に、それらを商品ページ内で切り替えられる機能を付けることができ、この機能はバリエーションと呼ばれます。
通常、バリエーションを設定しなければ色やサイズごとに商品ページが分かれてしまいますが、バリエーションを設定することで、お客様に異なる色やサイズの選択肢をわかりやすく提示することができるので、コンバージョン率が向上しやすくなります。
ですので、同一ブランド、同一カテゴリーの商品で、カラーやサイズなどが複数あるものがあれば、バリエーションの設定を積極的に検討しましょう。

バリエーション登録の手順
バリエーションを設定する場合、新規で設定する場合と既存のバリエーションに追加する場合で多少異なりますが、ここでは「商品登録は完了しているが、バリエーションが組まれていない商品」同士でバリエーショ設定する方法について解説します。
フラットファイルの入手
まずはじめに、「カタログ」メニューの「アップロードによる一括商品登録」クリックし、「空のテンプレートをダウンロード」をクリックし、画面右側に現れる表示の「その他テンプレートを入手」をクリックします。

次に表示される画面にて「カテゴリー別在庫ファイル」の、「詳細はこちら」というテキストリンクをクリックします。

「在庫ファイルテンプレート、商品登録規約、ブラウズツリーガイド(セラーセントラルにログインしていればこちらのリンクから直接アクセスできます)」というページが表示されましたら、目次にある「カテゴリー別在庫ファイルテンプレート」というテキストリンクをクリックします。

「カテゴリー別在庫ファイルテンプレート」にて、対象商品が該当する商品カテゴリーを探し、「在庫ファイルテンプレート」というテキストリンクをクリックします。

「在庫ファイルテンプレート」をクリックすると、自動的に「Flat.File.CategoryName.jp.xlsm」というエクセルファイル(以下「フラットファイル」)がダウンロードされますので、ダウンロードしたファイルを開きます。
フラットファイルへ商品情報を入力
フラットファイルを開き、「テンプレート」というシートを開くと商品情報を入力できるようになっているので、ここに必要な情報を入力していきます。
フラットファイルは商品カテゴリーごとに項目が異なりますが、バリエーションを設定するための項目は基本的に共通です。
ここでは「おもちゃ&ホビー、ベビー&マタニティ」のフラットファイルを使用して解説いたします。

フラットファイルの入力欄は、対象商品カテゴリーで使用されているすべての商品情報を登録・更新・削除できるようになっています。
ちなみに、最後にテンプレートをアップしたときに、内容が間違っていると「この項目が間違えています」というエラーが出ます。そちらを参考にして修正できるのであまり気負わずに進めてください。
また、Amazonのバリエーションは「親ASIN」と「子ASIN」という概念で構成されています。
すでに登録済みの商品はバリエーションを設定する際に「子」となり、その「子」のまとめ役として「親」を新たに(バリエーション設定と同時に)作成します。
以下のテンプレートファイルを例にすると、1段目が「親」で新たに作成するASINとなり、2段目と3段目は既存のASINで「子」になります。

この画像では「メーカー名」に入力していますが、バリエーション設定時に「メーカー名」の入力は必要ありません。
商品タイプ
バリエーション設定したい商品が該当する商品タイプを選択します。項目はすべて英語で、かつ商品と完璧にマッチする商品タイプが存在しないこともあります。そのような場合は、対象のASINにてフラットファイルを使ってバリエーション設定する場合、どの商品タイプを選択すべきかをAmazonのカスタマーサポートにお問い合わせください。
出品者SKU
「子」には商品登録時に設定した(もしくは自動的に作成された)SKUを入力します。
バリエーション設定する際に「親」の出品者SKUが必須となるため、ここに任意のIDをローマ字で入力します。
ちなみに、バリエーションを多数設定していくと「親」の出品者SKUが重複してしまいがちなので、わかりやすいユニークなIDを入力するようにしましょう。
ブランド
親にも子にも対象商品のブランド名を入力します。
アップデート・削除
親は空欄、子は「PartialUpdate」を選択します。
要注意:ここで「子」も空欄にしてしまうと情報が上書きされてしまいます。バリエーション設定はバリエーションに必要な項目しか入力せず、商品説明やスペック情報などは空欄でファイルをアップロードすることになるため、それらの情報が空で上書きされることになり、商品ページから多くの情報が削除されてしまうことになるので必ず「PartialUpdate」が選択されていることを確認してください。
商品名
「子」には商品登録時に設定したものを入力し、「親」には任意の商品名を入力してください。親ASINは、在庫管理ページで子ASINのまとめ役として表示されるだけなので、あとで探しやすい商品名を付けておくと便利です。
要注意:商品名を間違えてファイルをアップしてしまうと、間違えた商品名で上書きされてしまうので、必ず商品名が正しいか確認してからファイルをアップするようにしましょう。
商品コード(JANコード等)
「子」にはASINを入力し、「親」はブランクにします。「親」のASINはバリエーション設定する際に自動的に作成されます。
商品コードのタイプ
「子」はASINを選択し、「親」はブランクにしてください。
推奨されるブラウズノード
「親」にのみ値を選択してください。
ブラウズノードが分からない場合は、子ASINの商品ページを開き、商品画像上部に表示される商品カテゴリー名の一番右に表示されているテキストリンク(この画像の場合「立体パズル」)を開きます。

次に、URLのバーに表示されている一番右の値(この画像では「2189598051」)をコピーしてフラットファイルにペーストしてください。

ここまでが、このテンプレートファイルの前半で入力すべき項目です。
ですが、これで完了ではありません。
フラットファイルへバリエーション情報を入力
少し間をあけて、この画像の場合はAL列からAO列までも入力する必要があります(商品カテゴリーによってAOなどの列は異なります)。

どの商品カテゴリーでも1行目に「バリエーション」と記載されているので、それを目印にして下記の項目を入力してください。
また、エクセルの列が隠されていますので、上部の「+」ボタンで隠れている列を表示してください。
親子関係の指定
「親」は「Parent」、「子」は「Child」を指定してください。
バリエーションテーマ
商品ページ上でバリエーション化したいテーマを選択します。
ここでは「Color」を選択していますが、こちらも商品カテゴリーごとに変わるので、相応しいものを選択してください。
親商品のSKU(商品管理番号)
「子」にはテンプレートの前半で入力した「親」の「出品者SKU」の値を入力し、「親」はブランクにします。
「子」のみ「Variation」を選択し、「親」はブランクにしてください。
カラー/サイズ/スタイル
最後に、子ASINの固有の情報を指定します。
ここで入力する情報は商品ページに表示されるバリエーションの「項目名」になるものです。
日本語表記にしても問題ありません。
ちなみに、商品登録時にすでに「カラー」「サイズ」「スタイル」などの値が登録されていれば、この入力作業は必要ありません。

ここでは、カラーでバリエーションを組む設定をしたいので「カラー」の項目に値を入力していますが、組みたいバリエーションのテーマによって入力する項目とその値は変わります。
多くのバリエーションで使用されるテーマは「カラー」「サイズ」「スタイル」になるので、この3つの入力項目を覚えておけば問題ないはずです。
ただし、それぞれの入力項目名は、商品カテゴリーごとに微妙に異なる場合があります。
対象のテーマでバリエーションを組む場合、どの項目に値を登録すればいいか分からない場合はAmazonのカスタマーサポートに問い合わせて確認しましょう。
フラットファイルをアップロード
フラットファイルの入力が完了したら、ファイルを保存してアップします。

まずは先ほどと同じく「カタログ」メニューから「アップロードによる一括登録」をクリックします。

次のページで、ファイルをドラッグしてアップロードします。
ファイルをドラッグするとプレビュー画面になり、エラーがあればその箇所が指摘されます。
ここではダミーのASINを入れているのでエラーが表示されていますが、問題がなければ赤枠のエラーは表示されません。

問題がないことを確認したら、「商品を送信」ボタンをクリックすればバリエーション登録は完了です。

アップロードが完了するとファイルアップロードのステータス確認画面に切り替わります。

何らかのエラーがある場合は、「不備のある出品を完成させる/処理レポートのダウンロード」と表示されます。「処理レポートのダウンロード」をクリックすると、テンプレートファイルと同じようなファイルがダウンロードされます。
「テンプレート」のシートを開くとエラーの原因となっているセルが黄色でハイライトされているので、足りない情報があれば入力を、間違った情報が入力されていれば修正します。
なお、ここで修正すべきは、この処理レポートのファイルではなく、最初にアップしたテンプレートファイルになるのでご注意ください。
修正したら再度ファイルをアップロードします。
バリエーション設定の完了
バリエーションの設定方法は以上となります。
問題なく設定が完了していれば、(PCの場合)商品ページの商品画像の右側に設定した内容が反映します。

バリエーションの解除(組み直し)方法
間違ってバリエーションを組んでしまった場合は、組まれたバリエーションを解除することが可能です。
解除方法はとてもシンプルで、メニュー「全在庫の管理」にて親ASINの右側にあるメニューから「出品情報の削除」をクリックして親ASINを削除すればバリエーションは解体されます。

一度バリエーションを解除した後、再度バリエーションを組み直す場合、親ASINのSKUを変更したくなければ24時間以上経過してから、再度同じ親ASINのSKUを使用してバリエーション設定を実行する必要があります。
親ASINのSKUを変更しても問題ない場合は、解体後すぐにバリエーションを組みなおすことも可能です。
既存のバリエーションに子ASINを追加する方法
すでに組まれているバリエーションに新たに子ASINを追加したい場合は、フラットファイルを使用する必要があります。
設定方法は、既存のバリエーションを設定した際に入力したフラットファイルが残っていれば、そこに新たに追加したい子ASINを追記してアップすれば完了です。
既存バリエーションのフラットファイルが残っていない場合は、本ページの「バリエーション登録の手順」の通りに既存バリエーションの親ASINと子ASINの情報と、追加したい子ASINの情報をフラットファイルに入力してアップロードすれば完了です。
最後に
ここまで、Amazonセラーセントラルでのバリエーション登録方法について解説してきました。
バリエーション設定は手軽にできるページビュー数やコンバージョン率増加施策のひとつです。ぜひ積極的に導入していただき、売り上げ増加につなげていただけたらと思います。
もし、Amazonセラーセントラルの操作や設定等でお困りのことがありましたら、お気軽にブルーグースにご相談ください。
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