業種: 贈答品 / 期間: 2026年5月
この事例の要点
課題 全体のACoS(広告費÷広告経由売上)は9〜12%と健全でしたが、「ギフトカード」などの検索語で売上ゼロの配信が続いていました。
施策 意図の違う検索語を除外キーワードに登録し、売上ゼロの商品を広告対象から外して、浮いた予算を効率の高い商品に回しました。
結果 2か月後の7月、広告費は前年同月比4.1%減、広告経由売上は26.3%増で、ACoSは11.77%から8.94%に改善しました。
背景
このアカウントの広告は、全体で見るとACoS 9〜12%、ROAS 11倍前後と健全でした。ところがキーワード単位、商品単位で見ると、効率の極端なばらつきがありました。全体の数字が良いと、その中に埋もれた無駄は見過ごされます。
見つかったこと
直近1か月の検索語を分析すると、「ギフトカード」「amazonギフトカード」「アマゾンギフトカード」といった検索語に広告が表示されていました。合計で約40万インプレッション、334クリック、売上はゼロです。
Amazonギフトカードを探している人が、贈答品の広告をクリックしていた形です。「ギフト」という語が共通しているため、フレーズ一致や部分一致で拾われていました。月あたり1.5万円程度、年換算で20万円前後の広告費が、買う意思のない人に使われていたことになります。
同じ分析で、広告費を消費しながら売上がゼロの商品が10件以上、ACoSが370%の商品が1件見つかっています。
やったこと
「ギフトカード」「ギフト」「結婚祝い プレゼント」などの語を除外キーワードに登録しました。売上ゼロの商品は広告対象から外し、ACoSが50%を超える商品は個別に入札を止めています。
こうして浮いた予算は、ROAS 20倍前後を4か月続けていた高効率のキャンペーンに回しました。ただし一度に増やすのではなく、月3万円から6万円、12万円と段階を踏み、各段階でROASが維持できているかを確認してから次に進む設計にしています。
なぜ段階的にしたか
効率の良いキャンペーンは、指名検索が中心でした。指名検索は検索する人の数に上限があるため、予算を数倍にしても同じ効率が保てる保証はありません。一般キーワードへ広げるとACoSは一時的に悪化します。その悪化をどこまで許容するかを事前に決めておかないと、途中で判断がぶれます。
どうなったか
2か月後の7月、広告費は前年同月比で4.1%減、広告経由売上は26.3%増となりました。ACoSは前年の11.77%から8.94%へ改善しています。1月から6月までは前年より広告費を増やして売上を確保する状態が続いていたので、7月に構造が反転した形です。
学び
全体のACoSが良くても、検索語レベルの無駄は別に存在します。特に「ギフト」「プレゼント」のように広い意味を持つ語を扱う商材では、本来の購入意図と違う検索が流れ込みやすい点に注意が必要です。
留保
7月はプライムデーの影響で広告効率が良くなりやすい月でした。反転が定着するかどうかは、8月以降の数字で確認しています。

