Amazonでベンダーとして取引をしているメーカー・卸売り業者(以下:ベンダー)が、Amazonとビジネスをするうえで日々活用されているツールのひとつにベンダーセントラルがあります。
このベンダーセントラルは、ベンダー企業の営業担当の方であれば、主にAmazonからの発注の確認や自社からの出荷の確認、請求書の発行や問題発生時の問い合わせなどの機能を利用されているかと思います。
しかし、このベンダーセントラルには、ほかにもさまざまな機能が備わっており、それらをしっかり理解して活用することで、販売のチャンスをより広げることが可能となります。
ベンダーセントラル機能拡充の背景
現在、ベンダーセントラルでは、商品管理や発注等に関する基本的な機能のほか、クーポン、プロモーション、Vine、Amazonビジネス、共同マーケティングなど「販売促進」に関わる機能が充実化してきております。
ほかにも、 別サイトにはなりますが Amazon広告とも連携しており、ベンダーがセルフで実行できる機能は増すばかりです。
もともと、ベンダーセントラルでは、商品登録・管理、在庫管理、注文管理、契約に関する情報などの機能が主たるものでした。
なぜいまベンダーセントラルの機能がこれほどまで充実してきているのか、その背景にはAmazonとベンダーとのやり取りを自動化することでコストを下げたいという思惑があると考えられます。
これまでAmazonの担当者に直接依頼しなければ実現できなかったプロモーション施策等も、ベンダーセントラルで対応できるようになるため、Amazon側のコスト削減につながります。
一方、ベンダー側としては、これまで担当者に連絡をとり、対応してもらっていたものがセルフでできるようになるので、Amazon担当者の都合に関係なくプロモーションなどの販促施策が実行できるようになるため、非常に便利な機能といえます。
便利な機能の一方で
ただし、ベンダーセントラルの各種機能をしっかり理解して使いこなすためには、ある程度ECサイト(Amazonの一般ユーザー向けの部分)の機能や特性について理解していないと、せっかく費用をかけて行うプロモーションも無駄打ちになりかねません。
Amazonとしては、ベンダーに多くのことをセルフで実施してもらいたいと考えているので、そのためのセミナー等を開催している部署もあります。
もし、そういったセミナーの案内がAmazonから送られてきたら、ぜひ積極的にご参加ください。これまで使用していなかった有効な機能を詳細に説明してもらえるかもしれません。
また、ベンダーセントラルには、各種機能やサービスについてのマニュアルが備わっています。マニュアルは、リソースセンターというページで一覧で確認することが可能で、PDF等をダウンロードする仕様となっています。
リソースセンターへは、ページ上部メニューから「サポート」にいき、そのサポートページの下部に「リソースセンターを表示」というテキストリンクがありますので、そちらをクリックすることでたどり着けます。
マニュアルを参照すれば基本的な操作方法等は理解できるかと思いますので、まずはそれらを参考に実際にやってみるのがいいでしょう。
プロモーションを効果的に実施するには
とはいえ、いきなり高額なプロモーション費用をかけたり、大量のASINで実施することはおすすめいたしません。
どのようなプロモーションを実行すると、どのような成果を得られるのか、まずは少額で少数のASINにてお試しください。
特に、その手法で各種プロモーションを1つずつ実行していただくことをおすすめします。
そうすることで、プロモーションごとの特性が理解できるのと、自社の商品に対してどのようなプロモーションがマッチしているかを判断することができるようになります。
うまくいくと思っていたプロモーションの効果がまったくなかったり、期待していなかったプロモーションが意外といい結果を出すかもしれません。
こういった試行錯誤を低コストで行えるのは、デジタルマーケティング(ECサイト)の大きな利点といえるでしょう。
まずは、ぜひひとつでもセルフでのプロモーションを試してみましょう。そこから学べることはたくさんあることと思います。
サポートが必要なら
ブルーグースでは、Amazonベンダーコンサルティングというサービスをご提供しています。
ご入用の際はぜひお気軽にお問い合わせください。