Amazon運用代行会社を切り替えるときの引き継ぎ手順|契約・権限・広告設定の確認点

Amazon運用代行会社を切り替えるときの引き継ぎ手順

今の運用代行会社から受ける数字の説明に納得できない、担当者が頻繁に替わる、費用に見合っているか判断できない。こうした理由で代行会社の切り替えを考える会社は少なくありません。一方で、切り替えの途中で広告が止まったり、これまでの改善の記録がなくなったりするのを心配して、決めきれないこともあります。

この記事では、Amazonの運用代行会社を切り替えるときに確認しておくことと、引き継ぎの順番をまとめます。書いているのは、アマゾンジャパンのリテール部門出身で、独立後9年間に100社以上のAmazon運用を支援してきたブルーグース代表の及川です。

切り替えを伝える前に契約を確認する

まず、今の代行会社との契約書を確認してください。特に次の3点によって、切り替えの時期と段取りが決まります。

  1. 解約を何日前までに伝える必要があるか(解約予告の期間)と、最低契約期間が残っていないか
  2. 代行会社が作った画像、A+コンテンツ、商品説明文などの権利が、どちらにあるか
  3. 月次レポートや分析資料を、契約終了後も受け取れるか

画像や原稿の権利が代行会社に残る契約の場合、切り替えたあとに差し替えを求められることがあります。契約書に記載がなければ、解約を伝える前に確認しておくと安心です。

アカウントに残るものと、残らないもの

引き継ぎでは、Amazonのアカウントの中に残るものと、代行会社の手元にしかないものを分けて考えておくと、慌てずに済みます。

項目残る場所引き継ぎで確認すること
広告キャンペーン、入札、除外キーワード貴社のAmazonアカウント設定は残るので、意図と経緯を聞いておく
商品ページの文章と画像貴社のAmazonアカウント元データと権利の所在を確認する
入札の自動調整のルール代行会社が使う外部ツールツールの契約が切れると止まるため、切り替え日を合わせる
月次レポート、施策の記録代行会社の手元過去分をファイルで受け取る
キーワードの調査データ代行会社の手元受け取れる範囲を確認する

このうち見落としやすいのは、外部ツールで動いていた入札の自動調整です。切り替えた日にツールが止まると、入札がその時点の金額のまま固定されます。そのため、繁忙期には予算が足りなくなり、閑散期には無駄な配信が続くことがあります。

切り替えは5つの手順で進める

  1. 現状を棚卸しする:広告の構成、直近3か月の売上と広告費、進行中の施策を一覧にする
  2. 新しい代行会社に、担当者ごとのユーザー権限を付与する(パスワードは渡さない)
  3. 2〜4週間ほど並走期間を取り、新しい会社が現状を確認してから設定を変える
  4. 契約終了日に、前の会社のユーザー権限を削除する
  5. 切り替え後1か月は、広告費と売上を週ごとに確認する

ユーザー権限の付け方と外し方は、セラーセントラルのユーザー権限を付与する方法で解説しています。権限の削除を忘れると、契約が終わったあとも前の会社がアカウントに入れる状態が残ります。最後に必ず確認してください。

切り替え直後に数字だけで判断しない

新しい代行会社は、最初の1〜2か月で無駄な配信を止め、伸ばす商品に予算を寄せ直すことが多く、その間は広告経由の売上が一時的に上下します。何をもって評価するか(総売上に対する広告費の比率、注力商品の検索順位など)と、いつ評価するかを切り替えの前に新しい会社と決めておけば、途中で判断がぶれません。

ブルーグースへの切り替えのご相談

ブルーグースでは、他社からの切り替えのご相談も受けています。Amazon運用代行は月額220,000円(税込)から、広告運用代行は月額110,000円(税込)で、どちらも1か月単位で解約できます。社内で運用を続けながら判断の相談相手がほしい場合は、Amazonコンサルティング(月額55,000円・税込)も選べます。

切り替えを決める前の段階でも構いません。現在の契約内容と、Amazonでの月商の目安をお問い合わせフォームからお知らせいただければ、引き継ぎで気をつけたい点をお伝えします。

この記事を書いた人

及川謙一