Amazonの運用を外部に相談しようとすると、「コンサルティング」と「運用代行」という2つの言葉が出てきます。どちらも売上を伸ばすための支援ですが、貴社の社内に残る仕事の量がまったく違います。
この記事では、2つの違いと、その中間にあたる広告運用代行を含めた3つの選択肢について、費用の相場と、社内の体制に合わせた選び方をまとめます。書いているのは、2011年から2017年までアマゾンジャパンのリテール部門に在籍し、独立後9年で100社以上のAmazon運用を支援してきたブルーグース代表の及川です。
違いは「誰が管理画面で手を動かすか」
Amazonコンサルティングは、何をすべきかを決める支援です。商品ページのどこを直すか、どの商品に広告費を寄せるか、セールに参加するかといった判断の材料と理由を、コンサルタントが面談やチャットで伝えます。実際にセラーセントラルを操作するのは、貴社の担当者です。
Amazon運用代行は、判断に加えて作業まで引き受ける支援です。商品登録、商品ページの修正、広告の設定と入札の調整、月次のレポート作成まで、代行会社が貴社のアカウントで直接作業します。
| 項目 | コンサルティング | 運用代行 |
|---|---|---|
| 管理画面での作業 | 貴社の担当者が行う | 代行会社が行う |
| 主な成果物 | 判断と、その理由 | 実行された施策と、月次レポート |
| 社内に必要な人 | 週に数時間、手を動かせる担当者 | 窓口になる方が1人 |
| 月額の目安 | 5万〜30万円程度 | 20万〜50万円程度 |
| ノウハウの残り方 | 社内に蓄積しやすい | 任せる範囲が広いほど社内に残りにくい |
3つ目の選択肢として広告運用代行がある
コンサルティングと運用代行の間に、広告の運用だけを任せる広告運用代行があります。スポンサープロダクト広告などの設定と入札の調整は代行会社が行い、商品ページの修正や在庫の補充は社内で担当する形です。
Amazonの運用の中で、毎日の手入れが最も必要なのは広告です。商品ページは月に数回の見直しで済みますが、広告は入札や除外キーワードの調整を止めると、数週間で無駄な出費が積み上がります。社内の担当者が楽天や自社ECと兼任している会社では、広告だけを外に出すと負担が大きく減ります。
費用は料金体系ごとに注意点が違う
Amazonの支援の料金は、大きく3つの形に分かれます。金額の大小だけでなく、料金の決まり方が代行会社の提案にどう影響するかも見ておくと、契約後のずれを防げます。
| 料金体系 | 仕組み | 気をつけたい点 |
|---|---|---|
| 月額固定型 | 毎月決まった額を支払う | 売上が小さいうちは、費用の負担が相対的に重くなる |
| 広告費連動型 | 広告費の20%前後を手数料として支払う。月5万円前後の最低料金を設ける会社が多い | 広告費が増えるほど手数料も増えるため、広告費を減らす提案が出にくい |
| 成果報酬型 | 売上や広告経由の売上の5〜10%程度を支払う | 何を成果とするかの定義次第で、広告に頼る割合が高まりやすい |
このほか、商品登録は1商品あたり数百円から2,000円程度、商品ページの制作は1商品あたり5,000円から10万円程度が、スポットで依頼する場合の目安です。商品数が10点の会社と1万点を超える会社では作業量が大きく違うため、見積もりは商品数を伝えたうえで取るのが確実です。
社内に手を動かせる人がいるかで選ぶ
どの支援が合うかは、会社の規模よりも、Amazonの管理画面を週に何時間触れる人がいるかで決まります。ご相談を受けるときも、私たちはまずこの点を確認しています。
| 貴社の状況 | 合う支援 |
|---|---|
| 担当者はいるが、何から手をつけるか決めきれない。いずれは社内で回したい | コンサルティング |
| 担当者が他の業務と兼任で、広告の手入れまで手が回らない | 広告運用代行 |
| 専任の担当者がいない。商品ページから広告まで、まとめて任せたい | 運用代行 |
コンサルティングを選んだのに、社内で実行する時間が取れないケースには注意が必要です。面談で方針が決まっても実行されなければ、数字は動きません。反対に、運用代行を選んでも、商品の素材や在庫の判断は社内に残ります。どの支援でも、窓口になる方を1人決めておくと、話が早く進みます。
契約前に確認しておきたい5つの質問
支援会社を比べるときは、料金表だけでは見えない部分を、次の5つの質問で確かめておくと安心です。
- Amazonのアカウントには、パスワードを渡す形と、担当者をユーザーとして追加する形のどちらで入るか
- 契約を終えたとき、広告のキャンペーンやレポートは貴社の手元に残るか
- 実際に運用する担当者は誰で、途中で変わることはあるか
- 最低契約期間と、解約できる単位はどれくらいか
- セラーセントラルだけでなく、ベンダーセントラルにも対応しているか
ベンダーは対応できる会社が限られる
メーカーがAmazonに商品を卸すベンダー取引では、使う管理画面がベンダーセントラルになり、確認できる数字も、価格や在庫の決まり方もセラーとは異なります。Amazonの支援会社の多くはセラーセントラルを前提にしているため、ベンダーの相談をすると話が噛み合わないこともあります。
ベンダー取引をしている会社が支援会社を選ぶときは、ベンダーセントラルでの運用実績と、ベンダーの広告に対応しているかを、最初に確認してください。
ブルーグースでは3つの支援から選べる
ブルーグースでは、この記事で紹介した3つの支援を、どれも月額固定の料金で提供しています。成果報酬と初期費用はいただかず、どのプランも1か月単位で解約できます。セラーセントラルとベンダーセントラルの両方に対応しています。
| プラン | 月額(税込) | 向いている会社 |
|---|---|---|
| Amazonコンサルティング | 55,000円 | 手を動かせる担当者がいて、判断の相談相手がほしい |
| Amazon広告運用代行 | 110,000円 | 広告は任せたいが、商品ページは社内で直せる(広告費が月50万円まで) |
| Amazon運用代行 | 220,000円から | Amazonの実務をまとめて任せたい |
コンサルティングと広告運用代行では、ブルーグースが自社で開発した運用判断ツール「Blue Goose Analytics」のプロプランを、契約中は無料でお使いいただけます。広告の調整案や在庫の補充数、商品ページの改善案はツールが毎日洗い出すため、面談の時間を判断の相談に使えます。
どの支援が合うか迷う場合は、Amazonでの月商と、社内でAmazonを担当している方の人数をお問い合わせフォームからお知らせください。ご相談は無料で、合わないと判断した場合は、その理由もお伝えします。

