プロモーション編 – Amazonの売れる商品ページの作り方

プロモーション

「Amazonの商品ページを作成したいけど、商品名や説明文が適切かどうか分からない」
「売上をもっと上げるための商品ページの作り方を知りたい」
「商品名やキーワード、商品説明文の適切な文字数ってあるの?」

このような課題に面して、Amazonの商品ページ作成に課題を感じていればこの記事がきっとお役に立てるでしょう。
これまでブルーグースで実施してきた商品ページ改善の結果、カテゴリーランキングで1位を獲得したり、売上を何倍も伸ばしたりしてきました。
ここでは、そのノウハウをお伝えしていきます。

連載一覧

#0 Amazonで売れる商品ページの作り方
#1 商品説明文編
#2 商品名とキーワード
#3 商品画像とA+
#4 プロモーション
#5 Amazon広告

プロモーションとは

せっかく売れる商品ページを作成できても、その商品ページをお客様に見てもらえなければそのページは存在していないのと同じです。ですので、商品ページづくりと直接関係はありませんが、プロモーション(販売促進)についても解説していきます。

セラーセントラルの上部メニューに「広告」という項目があり、その配下に「プロモーション」というメニューがあります。このセラーセントラルのメニューにあるプロモーションは、お客様が商品を購入する際に複数の商品を買うと値引きになったり、1つプレゼントしたりできる機能です。

セラーセントラルの広告メニュー

このページで解説するプロモーションは、セラーセントラルメニューにある狭義のプロモーションではなく、Amazonのベンダーや出品者が活用できるその他多くのプロモーション機能についてになります。

特に新規に作成した商品は、販売実績がなくランキング上位にも入らず、カスタマーレビューもついてないので検索結果ページでのCTR(クリックスルーレート = クリック率)も低くなりがちで、なかなか商品ページの閲覧自体をしてもらえないのが実情です。

プロモーションの目的は大きく2つあります。1つは検索結果ページでのCTRの向上、もう一つは商品ページでのCVR(コンバージョンレート = 購入率)の向上です。

売れる商品ページの役割は検索結果ページでの上位表示を狙うことと、CVRの向上なので、そこにプロモーションの力でCTRを高められれば効率よく売上を積み重ねることができるでしょう。

プロモーションの種類

Amazonで活用できるプロモーションは主に下記の6つですが、この他に広告やAmazon主催のセールなどがあります。

  • タイムセール
  • クーポン
  • 合わせ買い(メニューのプロモーション)
  • プライム会員限定割引
  • ポイント
  • Vine

広告に関してはこの次の回で解説するのと、Amazon主催のセールについては、参加できる企業が限定的であったり、Prime Dayなどの大型セールはタイムセールやプライム会員限定割引を大掛かりにやるだけなので、ここでの説明は省きます。

その他にも在庫処分セールなどがありますが、このページは売れる商品ページを作成して「継続的に売れる商品をつくる」ことを目的に解説しているのでこちらも省きます。

それでは各種プロモーション施策について解説します。

タイムセール

タイムセールメニュー

タイムセールは、買い物用のAmazon(PC版)ではグローバルメニューにタイムセールボタンがあり簡単にタイムセールページに行くことができます。

Amazonのスマホアプリでは、画面右下のハンバーガーメニューから「セール・オトクな情報」に進むとタイムセールのページにたどり着けます。

Amazonスマホアプリのタイムセールページ

また、パソコン、スマホ共に検索結果ページにタイムセール対象商品が掲載されていると、その商品にタイムセールのアイコンが表示されます。

検索結果ページにタイムセールのアイコンが表示される
「マウス」のキーワード検索結果ページ

どのくらい値引きされているかも分かりやすく表示されているので、検索結果ページ上で自分の商品を目立たせることができ、CTRの向上につながります。

タイムセールは言葉の通り、期間限定で値引きすることができ、露出も増え、目立つように表示されるので非常に強力な販促施策となります。

それだけ強力なタイムセールなので、Amazonとしてもお客様にとって魅力的な商品をセール対象としたいと考えています。そのため、タイムセールに参加するためにはいくつかの条件をクリアしている必要があります。

タイムセール参加条件の例

販売履歴があり、Amazonで星の数を3つ以上獲得していること

できるだけ多くのバリエーションが組み込まれていること

制限対象商品、不快感や嫌悪感を与える商品、不適切な商品ではないこと

すべての地域でAmazonプライム対象であること

新品であること

購入者の商品レビューポリシーに準拠していること。

タイムセールの頻度に関するポリシーに準拠していること。

セラーセントラル「タイムセールの概要と申請資格」より引用

タイムセールの種類

タイムセールは、下記の3つのタイプがあります。

  • 特選タイムセール
  • 数量限定タイムセール
  • 7日間のタイムセール

特選タイムセール

特選タイムセールは、24時間限定のベンダー/出品者の在庫のある限り続くセールで、タイムセールページの最上部に商品が掲載されるので、非常に大きな売上増加が見込める施策です。

数量限定タイムセール

数量限定タイムセールは、数量と時間が限られているセールで、数量はベンダー/出品者が任意で決めることができ、開催時間8時間の限定になります。時間は1週間区切りのタイムテーブルを選べるのみで、その期間中にいつタイムセールが実施されるかは選ぶことができません。

数量限定タイムセールのタイムテーブル

7日間のタイムセール

7日間のタイムセールも、数量限定タイムセールと同様に1週間区切りのタイムテーブルから任意のスロットを選択する形になりますが、期間が7日間なので、選択した期間中ずっとセールが実施されることになります。

クーポン

クーポンは、セラーセントラルで対象商品を選択し、オフ率と期間を設定すればクーポンが表示されるようになります。

タイムセールと同様に、クーポンも検索結果ページでアイコンが表示されるのでCTRの向上に役立ちます。

Amazon検索結果ページのクーポンのアイコン

クーポンはタイムセールほど参加条件がシビアでないので、気軽に利用できるプロモーション施策になります。まだ販売実績がなく、タイムセールにも参加できないときには積極的にクーポンを活用して販売数を伸ばすようにしましょう。

合わせ買い

合わせ買いプロモーションは、すでに購入の意志が固いお客様に追加で商品の購入を促す施策、と考えたほうがいいでしょう。合わせ買いのプロモーションの案内は、商品ページでは「プロモーション情報」という項目にマウスを持っていかないと詳細を見ることができないので、あまり訴求力が高くありません。

Amazon商品ページでの合わせ買いの表示

検索結果ページでも、タイムセールやクーポンほど目立つアイコンの表示ではなく、グレーの文字で説明的に表示されるのであまり目立ちません。

Amazon検索結果ページでの合わせ買いの表示

ですので、合わせ買いプロモーションは、ある程度頻繁に購入されている商品の顧客単価を上げるための施策として利用するのには適していますが、商品ページの閲覧数を上げる、CVRを高める、といった目的にはそぐわない傾向にあります。

プライム会員限定割引

プライム会員限定割引は、文字通りAmazonのプライム会員だけが対象となるセールです。Amazonプライム会員は、そうでない会員と比較してAmazonでの購買意欲が高いため、より効果的に訴求できるという施策です。

検索結果ページ上では販売価格に取り消し線が表示され、割引価格が表示されるようになります。

また、タイムセールと同様に参加条件があるので、販売直後の商品などでは利用できない場合があります。

このプライム会員限定割引は、通常時はあまり訴求力が高くありませんが、Prime Dayなどの大型セールのときには、Amazonがプライム会員限定割引の特設ページへの集客を強化するため、非常に強力なプロモーション施策になります。

ポイント

ポイントは商品ごとに任意のポイントを設定できます。検索結果ページでもポイントは表示されていますが、印象としては少し薄い表示のされ方です。商品ページでもポイントは表示されていますが、商品を購入する際にポイントが高いから購入しよう、というお客様はあまりいない傾向が強いです。

出品者が複数いる商品で、販売価格を下げたくはないけどカートを取得したいときなどに、ポイントを付与することでカートを取得できることがあります。ポイントはCTR、CVRの向上という意味では少し弱い施策なので、カート取得争いが起きたら活用する、くらいに割り切って使用するのがおすすめです。

Vine

Vineは他のプロモーション施策と異なり、値引きではなくカスタマーレビューに関する施策になります。

カスタマーレビューのレビュアーの中でもAmazonにとって最も信頼できる人だけが招待されることでなれる「Vineメンバー」という特殊な会員が、Vine対象の商品を自分で選んでレビューを投稿する仕組みです。

簡単に言うと、出品者がお金を払ってカスタマーレビューを書いてみらう仕組みになりますが、詳細はこちらの説明をご確認ください。

Amazon Vineについて

Vineの利用料は親ASINごとに22,000円ですが、実際にレビューが投稿されなければその費用は発生しません。VineはVineメンバーがレビューを書きたい商品を取捨選択できるので、Vineの申請をしても必ずレビューが投稿されるわけではない、というのが難しいところです。

プロモーションをどう活用するか

ここまで様々なプロモーション施策について解説してきましたが、それらをどのように活用すればいいのかについても説明いたします。

シンプルに説明すると、あまり難しく考えずに下記の3つを実施すれば問題ありません。

  • Vineは必須
  • 可能な限りタイムセールを実施する
  • タイムセールができないASINはクーポンを実施する

カスタマーレビューがついている商品はついていない商品に比べCTR、CVRともに高くなります。もちろん少なくとも星3.5以上、できれば星4以上でないと逆効果にもなりかねないので注意は必要ですが、新商品の場合はVineの活用なくしてカスタマーレビューをつけるのは難しいのでVineはぜひ利用したいプロモーション施策です。

そして、タイムセールかクーポンで価格的な訴求を打ち出せれば、高い確率で購入に結びつきます。

もしここまでやって1個も売れないということでしたら、次は広告の出番です。次回は広告について解説していきたいと思います。

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#0 Amazonで売れる商品ページの作り方
#1 商品説明文編
#2 商品名とキーワード
#3 商品画像とA+
#4 プロモーション
#5 Amazon広告