商品説明文編 – Amazonの売れる商品ページの作り方

Amazonの売れる商品ページの作り方 - 商品説明文編

「Amazonの商品ページを作成したいけど、商品名や説明文が適切かどうか分からない」
「売上をもっと上げるための商品ページの作り方を知りたい」
「商品名やキーワード、商品説明文の適切な文字数ってあるの?」

このような課題に面して、Amazonの商品ページ作成に課題を感じていればこの記事がきっとお役に立てるでしょう。
これまでブルーグースで実施してきた商品ページ改善の結果、カテゴリーランキングで1位を獲得したり、売上を何倍も伸ばしたりしてきました。
ここでは、そのノウハウをお伝えしていきます。

連載一覧

#0 Amazonで売れる商品ページの作り方
#1 商品説明文編
#2 商品名とキーワード
#3 商品画像とA+
#4 プロモーション
#5 Amazon広告

Amazon商品ページの要素

Amazonの商品ページで、出品者がコントロールできる部分は主に下記の5つです(他にもバリエーションや、リテールの場合は後継機種設定などがありますがここでは省きます)。

  • 商品名
  • キーワード
  • 商品画像
  • 商品説明
  • A+

これらすべてがAmazon SEOやコンバージョン率アップに重要な要素で、どこかで手を抜けばその分売上は下がりますし、しっかり作り込めばその分いい結果が出ます。

テレビCMなどでの露出度の高いブランドの商品や、潤沢なマーケティング費用を持っていてAmazon広告に惜しみなく資金を投入できるような企業でない限り、ただAmazonで販売しただけで売れることは決してありません。逆に、Amazonで売上を伸ばしている企業は必ず商品ページ作成に力を入れています。

では、Amazonの商品ページの中でも、どの部分に力を入れればいいのか。それはすべてです。

以前はまだ競合となる企業たちも、それほどAmazonの特性に慣れておらず、商品名やキーワードを最適化させるだけで検索順位が上昇するようなこともありました。

しかし、いまはより上質な商品ページを作成する企業が非常に増えてきており、生半可な改善ではそのような企業に太刀打ちできません。

ですので、上記に挙げた5つの要素すべてにおいて、しっかりと作り込む必要があります。

その中でも今回は、商品説明について解説していきます。

商品説明の重要性

Amazon商品ページの5つの要素のなかで、弊社が考えるもっとも重要な要素は商品説明です。

商品説明では、商品の魅力や使い方、スペック情報など、お客様が必要としているすべての情報を余すことなく記述する必要があり、その情報の何か1つでも抜け落ちていれば、それによってお客様が購入を断念することにもつながるからです。

また、文章の書き方も重要です。自分よがりなアピールポイントだけを列挙しても、そのような説明文ではお客様も引いてしまいます。あくまで客観的に、押し売りにならない伝え方が必要です。

さらに、商品説明文を作成する際にはAmazon SEOも考慮する必要があります。対象となる商品は、どのような人が、どのようなキーワードで検索して探すのかなどを念頭に置きながら説明文を作成する必要があるので、商品のスペック情報だけ記述して完了、という訳にはいきません。

商品説明は非常に重要な要素となるのでしっかり作り込む必要がありますが、ここできちんと時間をかけて説明文をつくれれば、その内容は次回以降で説明する「商品名」「キーワード」「商品画像」「A+」「広告」にも生きてきます。

ですので、まずは売れる商品説明の作成方法からご説明いたします。

商品説明の種類

売れる商品説明の作成方法の前に、商品説明の種類について触れたいと思います。

商品説明は大きく分けて2つあります。

通常、PC版のAmazonの商品ページでは、左上部に商品画像、中央上部に商品名が表示され、その下に価格情報やバリエーションなどがあり、次いで箇条書きの商品説明が表示されます。こちらの商品ページのキャプチャでは「この商品について」と表示されている箇所で、これが1つ目の商品説明です。

箇条書きの商品説明の呼び名はアマゾン社内でも統一されていませんが、「Bullet Point(バレットポイント)」「仕様」「商品の仕様」「箇条書きの商品説明」などと呼ばれていますが、「仕様」という項目は商品のスペック情報だけを登録できるフォームで使われることもあるので、ここでは「Bullet Point(バレットポイント)」で統一したいと思います。

セラーセントラル内では恐らく「商品の仕様」と表示されているはずです(商品カテゴリーや時期によって異なる可能性があり、「はずです」という煮え切らない説明になっています。すみません)。

Bullet Pointは、弊社の分かる範囲では1行で500文字を超えるとエラーが発生する仕様になっているので、その範囲に抑える必要があります。

2つ目の商品説明は、ページ中央あたりに掲載される「商品の説明」という見出しの下に表示されている商品説明です。

この商品の説明はとてもややこしい存在で、これも商品カテゴリーや時期によって表示のされ方が異なるため、ここで説明している内容が明日には変わっているかもしれませんが一応現時点での内容を記載します。

商品の説明は、セラーセントラルでは(恐らく)「商品説明文」と表示されている項目で、数行に渡って文字を入力できます。ただし、そのフォーム内で改行を入れてもAmazonの商品ページ上には反映しません。ベンダーセントラルの場合は、エクセルのフォームで商品の説明に改行を入れてアップすると、その改行が商品ページにアップされる場合があります。

またセラーASINの場合、この商品の説明はA+が掲載されると非表示となる仕様(出品者の場合)となっているので注意が必要です。ですので、A+を掲載する場合は商品の説明だけに記載する情報がないようにしましょう。A+を掲載するのであれば、Bullet PointかA+のどちらか、もしくは両方ですべての商品情報を記載する必要があります。

セラーセントラルでの商品の説明の登録可能な最大文字数は約1,300文字で、ベンダーセントラルの場合はこれより多く登録できる場合があります。

適切な文字数

Bullet Pointと商品の説明にはそれぞれ文字数制限があるので、その範囲内に収める必要はありますが、特にBullet Pointでは文字数制限いっぱいに文字を入力するとかなり読みにくくなります。

後で説明しますが、Bullet PointはAmazonサイト内SEOに非常に重要な要素となるため、文字数が多い状態はSEO的には有効であることが多いです。

しかし、SEO対策で文字を多くしたり、重要なキーワードを文章内に無理やりたくさん登場させたりすると、実際の商品ページにたどり着いたお客様がその文章を読みにくいと感じてしまうかもしれません。そのような説明文は、ブランドの毀損につながるので避けたいところです。

ですので、自然な文章でお客様に商品の魅力を伝える文章を記載する、ということを大前提として、なるべく長文にするといいでしょう。

読みにくいBullet Pointの例

そのような文章は、1つの説明文で大抵の場合150文字〜250文字程度に収まることが多いので、このあたりが1つの目安になると思います。これをBullet Pointの1行として登録するのが効果的です。

またBullet Pointは、これも商品カテゴリーや時期によって変わるので正確な数字は出せませんが、最大で10行、少ない場合でも5行まで登録できます。

ですので最低ラインに合わせて、すべての商品で毎回5行分のBullet Pointを用意する、と決めておくといいでしょう。

そのようにして作成したBullet Pointで、もしすべての商品情報を説明できていれば、商品の説明は、その情報をそのまますべてコピペすれば完成です。Bullet Pointと商品の説明は、同内容でも問題ありません。

むしろ、どちらか片方しか見ないお客様もいるので、そのような場合に備えて両方に同内容を入れておくべきでしょう。

もしBullet Pointですべての情報を説明し切れない場合は、A+でそれを補うようにします。

適切な商品情報

商品情報において、もっとも重要なのはどのような内容か、です。

Amazonの商品ページを見ていると、ほとんどの商品説明がスペック情報だけで終わっています。

具体的な内容で解説するために、Blurtoothのポータブルスピーカーを例として説明しますが、下記のような説明文は、非常に分かりやすく悪い例です。

  • 防水機能付き
  • 周波数帯:xxxxMHz~xxxxMHz
  • 1回の充電で最大8時間再生可能
  • xx口径のフルレンジスピーカーを搭載
  • Bluetooth5.0技術を搭載

商品の情報を網羅的、かつシンプルに記載しているので読みやすく、一見この情報でもいい商品説明のように見えますが、この説明文を読んで「このスピーカーが欲しい!」という気持ちになれる人は、よっぽど想像力が豊かな人でしょう。

では、どのような情報を記載すればお客様に「欲しい!」と思ってもらえるのか。それは、「その商品が手元に届いたときにどんないいことが起こるのか」を文章で示すことです。

同様にBlurtoothのポータブルスピーカーで説明すると、下記のような文章になります。

  • 【バスタイムを優雅なひとときに】このポータブルスピーカーは、バスルームでもお気に入りの音楽を聴くことができる防水・防塵性能(IP67)を備えています。

もちろんこれは架空の説明文で、これがベストという訳ではありませんが、それでもただ機能として「防水」というよりも「このスピーカーがあればお風呂でも好きな音楽が聴けるよ」と説明したほうが、より具体的なイメージが湧きやすくなります。

また1つのテクニックとして、【】内にキャッチコピーとなるコピーを入れ、その後ろでそのキャッチコピーの根拠をスペック情報で捕捉すると説得力が増します。

この方法で、対象商品の最大の売りとなるスペック情報を魅力的なキャッチコピーとともに説明する文章を、Bullet Pointで使える5行の内、4行分まで作成します。

そして残りの1行で、その4つも含めてすべてのスペック情報を記載するようにします。具体的には下記のようになります。

  • 防水機能、周波数帯:xxxxMHz~xxxxMHz、最大8時間再生可能、xx口径フルレンジスピーカー搭載、Bluetooth5.0、サイズ:25 x 8 x 8cm、重量:500g、付属品:充電ケーブル

スペック情報はスペック情報で、まとめてすべて記載することで、スペック情報が気になるお客様がいたらそこを見れば分かる、という状態をつくることができます。

これでBullet Pointは完成です。そして商品の説明も、これらすべてをコピペすれば完成となります。繰り返しになりますが、どうしてもBullet Pointに収まり切らない情報はA+で捕捉するようにします。

優れたBullet Pointの商品例

重要なキーワードの見つけ方

ここまでは、商品ページにたどり着いたお客様に対する対策の部分を説明してきましたが、その前にその商品ページにお客様に訪れてもらえないと意味がありません。

商品ページを訪れてもらうには、やはり検索対策が必要となってきます。

検索対策とは、特定のキーワードに対して自分の商品ページが検索結果ページで上位に表示されることですが、その特定のキーワードが何なのかを知ることから始める必要があります。

大抵の場合は、自分が販売している商品が所属している商品カテゴリーが重要なキーワードとなってきます。

先述のポータブルスピーカーで言えば、まさにポータブルスピーカーが所属する商品カテゴリーであり、重要なキーワードとなります。

ただし、重要なキーワードは競合他社も同様に対策しているので、そんなに簡単に検索対策で上位表示できるものではありません。

そこで、重要なキーワードからもう少し絞り込んで検索するお客様にターゲットを絞ってキーワードを盛り込むことで、効果を出やすくします。

具体的には、「ポータブルスピーカー 防水」「ポータブルスピーカー Bluetooth」などのキーワードです。

このような絞り込まれたキーワードは、Amazonの検索窓で「ポータブルスピーカー」と入力したり「ポータブルスピーカー」の後ろにスペースを入力したりすると、Amazonが自動的にキーワードの候補を提示してくれるので、それを参考にします。

これをサジェストキーワードと呼びますが、Amazonのサイト上で確認できるサジェストキーワードはほんの一部です。このサジェストキーワードをすべて取得できる無料のツールがいくつかあるので、そちらを紹介します。

アマゾンサジェスト キーワード一括DLツール

Keyword Tool

有料のツールも含め他にもツールはありますが、まずはこちらのツールとAmazonのサジェストキーワードだけでも十分対策できると思います。

このようにして重要なキーワードを抽出していきますが、自分の商品に関係のないキーワードを入れるのはNGです。

当たり前のことですが、もしワイヤレス機能のないスピーカーの商品ページに、検索対策として「ワイヤレス」というキーワードを入れてしまったら、勘違いして購入したお客様からクレームや低評価を付けられてしまいます。

ですので、サジェストキーワードも必ず自分の商品にマッチするキーワードを選んでください。

そのキーワードをBullet Pointに入れることで検索対策となります。

このときも、先述の通り不自然な形で多数のキーワードを盛り込むのではなく、あくまで自然な文章として成り立つ形でキーワードを入れるようにしましょう。

ここまでできれば、商品説明文だけでも競合商品と比較してかなり魅力的な商品ページとなるはずです。

キャッチコピーの作成やキーワードの抽出などで、地味な作業の時間がかかってきますが、これが売れる商品ページ作成の第一歩となります。

ぜひしっかり自分の頭を使ってじっくり考え、魅力的な商品ページを作ってください。

もしどうしても商品ページの作成が難しい場合は弊社でお手伝いしていますので、その際はお気軽にご相談ください。

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