業種: 家電 / 期間: 2026年8月(初回診断)
※本記事は初回診断の内容です。施策の結果は、効果が確認でき次第この記事に追記します。
この事例の要点
課題 運用開始時点で売上が減っており、原因を特定する必要がありました。
診断 広告・価格・在庫・売上構造・商品ページ・検索順位・競合比較の7領域を確認しました。
分かったこと 月間検索数1万超の主要な検索語で商品は圏外で、商品ページのどこにもカテゴリ名のカタカナ表記がありませんでした。
背景
運用開始にあたり、広告、価格、在庫、売上構造、商品ページ、検索順位、競合比較の7領域を確認する初回診断を行いました。売上は5月をピークに3か月連続で減っており、原因の特定が急がれる状況でした。
見つかったこと
主力商品を競合10社と比較したところ、月間検索数が1万を超える主要な検索語で、自社の商品は軒並み圏外でした。競合の最上位は20位台です。
商品ページを確認すると、タイトルにも箇条書きにも商品説明にも、この商品カテゴリのカタカナ表記が一度も登場していませんでした。使われているのは半角英字の製品名と規格名だけです。対応機器の名称も英字表記のみで、日本で一般に使われるカタカナの呼び名がありません。
日本の購入者はカタカナで検索します。レビュー本文でも、購入者は対応機器の名称をカタカナで書いていました。取れていない大ボリュームの検索語は19件、合計検索数74,891で、このニッチ全体の48%にあたります。自社が10位以内に入っていたのは指名検索系の24件、全体の7%でした。
あわせて、セラーセントラルの検索キーワード(バックエンドキーワード)が未登録で、250バイトの枠が空いていることも分かりました。作業5分で埋められ、リスクもない箇所です。
売上減少の本当の原因
売上は3か月で25%減っていましたが、セッション数は横ばいでした。集客は落ちていません。落ちていたのは平均単価で、20%下がっていました。単価の高い商品群が欠品していたためです。
「売上が落ちている」という相談でしたが、実態は「在庫が切れた商品と、検索に出ていない商品が止まっている」でした。広告の無駄打ち率は3.8%と低く、問題は広告の外側にありました。
やったこと
施策を3段階に分けました。最初の30日は在庫の補充手配と、赤字キャンペーンの入札を20%下げる止血。次の30日でタイトルにカタカナのカテゴリ名を含める改稿と、浮いた広告費の再配分。その次の30日でA+コンテンツの新設と画像の追加です。
すべてを同時に動かすと、何が効いたか分からなくなります。段階を分けたのはそのためです。
学び
英字の製品名しか書いていない商品ページは、日本語で検索する購入者に届きません。海外ブランドの日本展開で起きやすい問題です。売上の減少を見たら、セッションと単価を分けて見ると、原因が集客なのか在庫なのかが切り分けられます。
留保
9月末の時点で言えるのは「方向性が正しいか」までです。入札調整の効果判定には1〜2週間の観察が要り、目標到達の議論は10月末以降になります。

